診療報酬債権をファクタリングし資金繰りを改善

ファクタリングとは、金融サービスの一つです。顧客から債権を買い取り、受け取りを変わりに行なうという仕組みです。例えばA社がB社に対して3か月後に50万円の支払いを受ける予定があるとします。この場合ファクタリング会社はA社に対して先に50万円を支払っておいて、3か月後にB社から50万円を受け取る、という仕組みです。

もちろんそこに手数料などが発生して利益とする訳です。ではこのような金融サービスの仕組みは、現実にはどのような場面で活用されているのでしょうか。例えば介護福祉サービスです。利用者が介護福祉サービスを利用し、その利用料を支払うとします。

ただしこのサービスの利用者が自治体などの介護給付金等を受給しているとします。その場合は利用者は本来の支払額の一部を支払うだけで、残りは介護給付金として自治体などから介護福祉サービス事業者に支払われます。ただし後者の支払いはサービス提供の翌々月の月末とされることが多く、3か月も支払いを待たなくてはなりません。こうした背景からファクタリング会社が介護福祉サービス事業者から診療報酬債権などを買い取るというサービスが成立します。

診療報酬債権などは介護福祉サービス利用者の多くが関わるため、小規模または新規参入を果たしたばかりの介護福祉サービス事業者は、サービス料の大きな部分の受け取りを先延ばしされていることになり、資金繰りなどが困難な状況に直面します。銀行などからの借入れ条件が不利になってしまう場合など、診療報酬債権をファクタリングするということは、特に小規模または新規参入の介護福祉サービス事業者には大きなメリットがあります。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*